WiMAXはプロバイダによって料金が違うので、大きな文字で書かれた「高額キャッシュバック」や「初月だけの激安月額料金」に惑わされないように気をつけましょう。
また、料金だけではなく「無料お試し期間」や「端末の無料アップグレード」など、各社の独自サービスにも注目してください。
多少月額料金が高くても、後からムダなお金が発生しにくいサービス行っているプロバイダを選ぶほうが効率的な場合もあります。
ここでは、
- プロバイダを適当に選んではいけない理由
- おすすめのWiMAXプロバイダ5選
- プロバイダを選ぶ時に意識すべきポイント・注意点
- タイプ別のおすすめプロバイダ
について解説していきます。
自分に合ったプロバイダを見つけて、快適なネット生活を送りましょう!
どこでも良いわけじゃない!選ばないとダメ!
「悪質な契約を行うプロバイダ」は存在しませんが、人それぞれに合うプロバイダと合わないプロバイダが存在します。
自分に合っていないプロバイダを選んでしまうと、月額料金が高くなるだけでなく、通信速度や電波の受信環境などにも悪影響が出ることがあります。

失敗例
- オンラインゲームに速度が必要なのに、通信速度が遅いプロバイダを選んでしまった
- スマホが通信制限になったときなどの予備用なのに、必要以上の高性能なプロバイダを選んでしまい、高額な月額料金を払い続けた
- 他社を選んでいればスマホ割引が使えたのに、割引が使えないプロバイダを選んでしまった
このような失敗を未然に防ぐために、それぞれのプロバイダにどのような特徴があるのか契約前に把握しておくことが重要です。
まずは、プロバイダによって何が変わってくるのか見ていきましょう。
- 月額料金
- 契約年数
- 通信速度
- 選べるルーター(電波を受信する機械)
- お試し期間などの独自サービス
- 特別な割引キャンペーン
- 料金の支払い方法
これら以外にも、
- 電話対応の丁寧さ
- 料金明細の見やすさ
- 契約時の説明の分かりやすさ
- 解約時の引き止めがどれだけあるのか
などなど、簡単に数値化できない項目が本当にたくさんあります。
しかしながら、全てを納得いくまでチェックしていては時間がいくらあっても足りないので、誰でも気になるであろう上記の項目だけは必ずチェックしてください。
おすすめプロバイダ5選!
絶対に見ておくべきポイントをまとめた早見表を用意したので、ざっくりと眺めてみてください。
表に出てくる言葉の意味は下記のとおりです。
【下り速度】:データを受信する速度、数字が大きいほど写真や動画をスムーズに見られる
【口座振替支払い】:クレジットカードが無い人でも口座振替で料金の支払いが可能
【実店舗】:ネットだけでは分かりにくい初期設定や申込み手順などを教えてくれる
【平均月額料金】:契約期間すべての月額料金を合計して、月数で割った料金
【auスマホ割引】:auスマホユーザーは最大毎月1,000円引きになる「auスマートバリューmine」
【契約年数】:契約年数以内に解約すると違約金が発生することがある
キャッシュバック | 下り速度 | 口座振替支払い | 実店舗 | 初月月額料金 | 平均月額料金 | auスマホ割引 | 契約年数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
GMOとくとくBB WiMAX | 5,000円 | 1.2Gbps | 不可 | なし | 2,170円 | 3,268円 | アリ | 3年 |
GMOとくとくBB WiMAX | 32,100円 ※W06の場合 |
1.2Gbps | 不可 | なし | 3,609円 | 3,337円 | アリ | 3年 |
Broad WiMAX | なし | 1.2Gbps | 可 | アリ | 2,726円 | 3,572円 | アリ | 3年 |
カシモ WiMAX | なし | 1.2Gbps | 不可 | なし | 1,380円 | 3,621円 | なし | 3年 |
So-net WiMAX | なし | 1.2Gbps | 不可 | なし | 3,620円 | 3,620円 | アリ | 3年 |
UQ WiMAX | なし | 1.2Gbps | 不可 | アリ | 3,696円 | 4,323円 | アリ | 2年/3年 |
※各プロバイダのデータ量無制限プランで比較
「自分に関係あるな」と感じた項目を見るだけでもいいので、ザックリと目星をつけてみてください。
数字だけを見てもよく分からないという人は、次の項目から紹介していく「プロバイダ選びのポイント」に注目して選んでみましょう。
プロバイダ選びのポイント
初月の安さではなく、実質的な月額金額で選ぶ
WiMAXに限らずインターネット回線やスマホなどは、「月額◯◯円~」という書き方で契約初月の安さをアピールしています。
ほとんどの場合は契約初月が最も安く、それ以降は徐々に月額料金が上がっていく流れになっています。
極めて稀ですが、最終的には初月から倍以上の月額料金になるプロバイダもあります。
契約初月の安さだけに注目せず、キャッシュバック金額や変化する月額料金も含めた「平均月額料金」を見て判断するのをオススメします。
2019年3月現在では、GMOとくとくBB WiMAX の「月額割引+5,000円キャッシュバック」キャンペーンを利用したプランが平均月額料金が最も安くなっています。
とにかく月額料金を安くしたい!という方には GMOとくとくBB WiMAX がオススメです。
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初月の安さで選ぶ
先程の「初月の安さではなく、実質的な月額料金で選ぶ」とは正反対ですが、契約初月の月額料金の安さが大事になってくる状況もあります。
多くの人がWiMAXを契約するであろう「引っ越し」のタイミングでは、家を借りるための初期費用や家具家電を買うといった出費が多くなります。
一気に多くのお金がなくなるのは精神的にもキツいところがあるので、2ヶ月目以降が多少高くなったとしても初月が安いプロバイダを選ぶメリットはあります。
特にバイトで生活費を捻出する大学生などは、実質的な月額料金ではなく初月の安さの方が重要かもしれません。
So-net WiMAXは、契約初月の月額料金が無料なので、最初にかかるコストを減らしたい人にはピッタリです。
上手くタイミングを合わせるのは難しいですが、月の初めに契約できれば丸々1ヶ月間の料金が無料になるので、初月の安さにこだわらない人にもオススメできます。
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サービスで選ぶ
WiMAXの回線自体は、すべてのプロバイダが同じものを使っていますので、通信の質に大きな差は生まれません。
しかし、各社が独自に行っているサービスについては、それぞれが顧客を捕まえるために考え込まれたユーザーが得するものが多くなっています。

こんなサービスがあります
【Broad WiMAX】:他社WiMAXからの乗り換え時に発生する違約金をMAX19,000円まで負担
【So-net WiMAX】:ルーターが古くなってくる2年10ヶ月目以降、最新機種への無料アップグレード
【UQ WiMAX】:15日間無料でWiMAXを試すことができる「15日間無料お試し」電波状況に不安がある地域に住む人などにオススメ!
【GMOとくとくBB WiMAX】:20日以内なら違約金無料で解約可能!初めてのWiMAXで電波状況などを試したい人にオススメ!
上記で紹介したサービスは、あくまでも一例です。
ユーザーに優しいサービスを行っているプロバイダはたくさんあるので、満足できるものが見つかるまで探してみるのも良いでしょう。
端末で選ぶ
WiMAXは、電波を受信するルーターの性能で通信速度が大きく変わるので、少し古いルーターしか選べないプロバイダは良いとは言えません。
現在では最新機種である「W06」と「HOME L02」が選べるプロバイダがオススメです。
また、ルーターの機種によって月額料金やキャッシュバック金額が変わることがあります。
大きな文字だけでなく、「※」が付いている小さな文字まで見落とさないように注意して、お得なプロバイダを探しましょう。
ルーターの選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。参考にしてみてください。
参考記事:WiMAXルーターの選び方徹底解説!オススメのWiMAXルーターはコレだ!
キャンペーンで選ぶ
プロバイダ各社では、期間限定で月額料金が安くなる、ルーターの料金が無料になる、といったキャンペーンを行っていることがあります。
毎年同じ時期に行われているキャンペーンもあるので狙い打ちも可能ですが、使いたいタイミングでWiMAXを使えなかったら意味がありません。
基本的には、申し込むタイミングで良いキャンペーンを行っているプロバイダを候補に入れる、という程度にしておきましょう。
auスマホ割引の有無で選ぶ
WiMAXの電波の管理を行っている「UQコミュニケーションズ株式会社」がauの関連企業ということもあり、auスマホを使っている人が特定のプロバイダでWiMAXを契約すると、スマホの料金が安くなります。
これは「auスマートバリューmine」という名前で、スマホの料金が最大毎月1,000円引きになります。
ほとんどのプロバイダでは月額料金が2,500円程度なので、実質的な金額としては50%オフ近くになるんです。
金額が非常に大きいので、auスマホユーザーとしては、プロバイダ選びにおいて最優先項目と言っても過言ではありません。絶対にチェックしてください。
料金の支払い方法で選ぶ
WiMAXの料金は、基本的にクレジットカード支払いのみですが、稀に口座振替が選べるプロバイダも存在します。
手数料を取られてしまったり、月額料金が高くなってしまうなどのデメリットもありますが、クレジットカードを持っていない人には強い味方になります。
実店舗の有無で選ぶ
ネットで調べるのが面倒な人、直接顔を合わせて話をしたい人、初期設定も全部任せたい人などは、実店舗でスタッフがサポートしてくれるプロバイダを選んでください。
WiMAXはスマホの契約と同じように、難しい契約書や細かい注意事項などがたくさんあるので、分かりやすい説明を受けたい人にもオススメです。
プロバイダ選びの注意点
契約年数は短いほうが良いけど…
契約年数が長いとプロバイダ乗り換えのフットワークが重くなるので、いかなる状況であっても契約年数は短いほうがユーザーにとって有利です。
短い契約年数ならば違約金を払わずに解約できるまでの期間が短いので、より良い条件のプロバイダが出てきた際に乗り換えられる可能性が高くなります。
また、新しいルーターが発売された際も、プロバイダを乗り換えて無料でアップグレードできるかもしれません。
ほとんどのプロバイダは3年契約しか選べませんが、まれに2年契約可能なプロバイダも存在します。
しかし、通信速度の遅い古いルーターしか選べなかったり、平均月額料金が大幅に高かったりするので、2年契約という文字だけに踊らされずに注意して選ぶことが重要です。
キャンペーンの違約金の存在
契約期間を満了しないことよる基本的な違約金の金額には、プロバイダごとに大きな差がありません。
しかし、「キャンペーンの違約金」が存在することがあるので、契約前に違約金の詳細を絶対に確認しましょう。
「◯年間◯◯円月額料金から割り引き!」や「端末代金が実質無料になるキャンペーン」などは、キャンペーンの期間が設定されていて、期間内に解約すると違約金を取られる可能性があります。
こればかりはプロバイダやキャンペーンごとに内容が大きく違うので、自分で契約内容をしっかりと読むしかありません。
契約書などを読むのが苦手な場合には、実店舗でスタッフに直接相談してみるか、電話やチャットでの対応を行っているプロバイダを選んで質問してみてください。
◯◯な人にはこのプロバイダがオススメ!
一人暮らしの女性
「工事がいらないから、知らない人を部屋に入れる恐怖が無い」という理由から、一人暮らしの女性に支持されています。
しかし、工事の人が来てくれればサッとやってくれる初期設定や配線などを、自分の手でやらなければいけないという難しさがあります。

配線の難しさは、配線が存在しない持ち運び用のルーターを選ぶことで解決できます。
初期設定については、基本的にどのプロバイダでも電話対応してくれるので問題ないと思います。
ただ、「機械に触るのが本当に苦手」という人は、初期設定や基本的な使い方のサポートまでしてくれるスタッフが常駐する実店舗での契約をオススメします。
UQ WiMAXは全国に多くの直営店舗を持ち、ヨドバシカメラやコジマなど大手家電量販店でも取り扱いがあります。
身近な場所でスタッフさんに手伝ってもらいながら契約と初期設定を進められます。
長期の出張・単身赴任予定の人
遠く離れた固定回線がない土地に、長期間の出張に行く人や単身赴任が決まっている人は、即日発送や店舗受取りに対応しているプロバイダがオススメです。
「週末から」など急に決まることも多い出張では、1日でも早くWiMAXが必要なので、自宅に届くまで時間がかかるプロバイダは話になりません。
即日発送に対応している【GMOとくとくBB WiMAX】、店舗受取りに対応している【Broad WiMAX】や【UQ WiMAX】を選んでみてください。
頻繁に使わないのであれば、通信量無制限のギガ放題プランではなく7GBまでの通常プランで問題ないでしょう。
自宅に戻ることも想定して、持ち運び用のルーターを選ぶことも忘れないように気をつけてください。
スマホの通信制限対策をしたい人・料金を抑えたい人
スマホが毎月すぐに通信制限になってしまう人は、スマホのデータ通信量を上げずにWiMAXを契約したほうが合計金額が安くなることがほとんどです。
スマホのデータ通信量は、高い金額の割に量が少なくなっています。
キャリアによっても違いますが、通信量をたった2GB上げるだけで2,000円値上げしている場合もあります。
WiMAXは、安い7GBのプランであれば2,500円程度で、通信量無制限のプランでも3,000円程度で契約できます。
WiMAXのルーターを持ち運ぶという若干の手間は増えますが、スマホの通信量を上げるよりもコスパが良いのは誰が見ても明らかです。
スマホの通信制限対策としてWiMAXを使う人は、ほとんどがWiMAX初体験だと思います。
使い心地が気に入らなかったとき、気軽に解約できるように、15日間の無料のお試し期間がある【UQ WiMAX】か、20日間キャンセル時の違約金が無料の【GMOとくとくBB WiMAX】を選びましょう。
乗り換え先を探している人
現在使っているプロバイダに不満があって乗り換え先を探している人には、違約金を負担してくれる【Broad WiMAX】がオススメです。
Broad WiMAXは、他のプロバイダに比べて抜群に料金が安いというわけではありませんが、乗り換え前に使っていたプロバイダの違約金を最大19,000円まで負担してくれます。
めちゃくちゃ高額な違約金を設定しているプロバイダでなければ、基本的には違約金全額を負担してくれる形になります。
しかも、Broad WiMAXは違約金を負担してくれるだけなく、「W06」や「HOME L02」といった最新ルーターも無料で使えます。
違約金の負担キャンペーンを行っているプロバイダはBroad WiMAXしか存在しないので、乗り換え先を探している人は絶対にBroad WiMAXを第一候補に入れて検討してみてください!
まとめ
プロバイダ選びまとめ
- プロバイダを適当に選ぶと後悔することになるかも
- 自分が重要視する項目を意識してプロバイダを選ぼう
- 契約年数やキャンペーンの違約金も忘れずにチェック!
- 使用用途や自分の生活環境からプロバイダを選ぼう。
プロバイダによってどんな違いがあるのか理解して、自分にはどんな特徴を持ったプロバイダが合うのか、じっくりと考えてから焦らずにプロバイダ選びをしていきましょう。