自宅のネット回線と言えば光回線などの固定回線を思い浮かべる人が多いかと思いますが、実はモバイルWi-Fiルーターである「WiMAX」だけを固定回線の代わりに使っている人も増えているんです。
まだまだ通信が弱いイメージがあるWiMAXですが固定回線の代わりになるのでしょうか。
WiMAXと固定回線を比較した際のメリット・デメリット、どんな人がWiMAXを選ぶべきなのかわかりやすく解説していきます。
WiMAXは固定回線の代わりになる
結論から言いますと、WiMAXを自宅の固定回線の代わりとして使用することは可能です。

通信速度や接続の安定性は固定回線に多少劣りますが、自宅でパソコンを使って本格的な仕事をしている人や動画を長時間見続ける人でなければ大きな問題はありません。
自宅の固定回線の代わりにWIMAXを利用できれば自宅でも外出先でもネット回線が利用できてお得ですよね。外出先でもスマホの通信容量も抑えられますのでコスト削減にもつながります。

- WiMAXは固定回線の代わりで使用可能
- 自宅で常時接続でPCを利用する人は固定回線が良い
- 動画(youtube・VOD)を1日5時間以上見る人は固定回線が良い
WiMAXが固定回線より優れている点
WiMAXと固定回線を比較してみてWiMAXがすぐれている点は【手軽さ】と【便利さ】です。
開通、機器の持ち運び、機器の設置場所、月額料金、どこを見ても固定回線よりも手軽になっています。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
- 開通工事不要
- 開通の早さ
- 自宅でも外出先でも使える
- 機器がコンパクト
- 月額料金が安い
開通工事不要
- 工事に立ち会う手間
- 開通までにかかるムダな時間
- 他人を部屋に入れる恐怖
光回線などの一般的な固定回線の場合は、回線を部屋の中まで引き入れる開通工事が必要です。
場合によっては屋外工事と宅内工事の2回の工事が必要なこともあります。固定回線の場合、この開通工事によって時間や手間、不安が発生します。
また開通工事を行う際には必ず立ち会わないといけませんので、工事業者との日程調整が上手ず開通まで2ヶ月以上かかってしまったという例もあります。
さらに最近は工事業者の人を自分の部屋に入れるのに不安を感じる人も多いんです。とくに一人暮らしの女性の場合は、知らない人を自宅に入れるというはちょっとイヤですよね。
その点WiMAXの場合は、ネットから申し込んで自宅に郵送で届きます。届いた端末を起動するだけなので安心です。

開通の早さ
WiMAXの多くは、申し込んだ日に発送してくれる「即日発送」を採用しているプロバイダもあります。
住んでいる場所にもよりますが、早い場合には翌日に届くので、申し込んだ翌日にはインターネットが使えるんです。
さらにUQ WiMAXやBroad WiMAXなどの実店舗を持っているWiMAXの場合は、申し込んだその場で端末を持ち帰れる「即日開通」も行っています。
光回線などの固定回線は開通工事が必須なので、早くても一週間程度の時間がかかってしまいます。
引っ越し直後からすぐにインターネットを使いたい人にとって即日発送や即日開通はとても大きな魅力ですね。
自宅でも外出先でも使える
固定回線は自宅でしか使えませんが、WiMAXは端末を持ち運べるので外出時にも利用可能です。
電車やカフェ、会社、学校などもで通信量を気にせずネット接続して検索やSNS、動画視聴ができます。
そのためスマホの契約を通信容量が少ないプランにできるので、自宅のインターネット回線とスマホをトータルで考えると安くなることもあります。
機器がコンパクト
光回線などの固定回線は、「壁から出たケーブル」「光回線用の端末ボックス」「Wi-Fiを飛ばすためのルーター」といった機器やケーブルが存在します。
スペース的にも部屋の一角を占めますし、どうしてもケーブル類がごちゃごちゃしちゃうことがありますよね。
WiMAXの場合は、手のひらサイズの端末と充電ケーブルだけなので本当にコンパクトにまとまります。壁から出たケーブルにホコリがたまることもありませんし、コンセントが近くにあればいいので部屋の模様替えも簡単です。
通信費用削減につながる
固定回線は安くても3,000円〜5,000円程度が一般的です。それで使用範囲は自宅です。
もし外出先でもスマホでネットをよく見る人やテザリングでPCをスマホにつないで作業をするような人は、スマホの通信量も高額のプランに契約しなければなりません。
それに対してWiMAXではれば自宅でのネット接続も行え、外出先でもスマホ・PCをつなげることができるのでスマホの通信量を大幅に削減することも可能です。
スマホ通信量20Gで毎月6,000円払っている人がWiMAX導入して3Gプランにするだけで3,000円はお得になります。

WiMAXを固定回線代わりに使う際のデメリット
WiMAXにも固定回線の代わりに使う際、デメリットがあります。
大きく下記の4つの点がWiMAXのデメリットです。
- 通信速度
- 安定性
- 速度制限
通信速度と安定性
WiMAXは基地局と電波の送受信をすることで通信しているので、全てケーブルでつながっている固定回線に比べて、通信の速度と安定性(通信の途切れにくさ)で負けています。
ただ現在使われている新しい通信規格のWiMAX2+では、たくさんの容量を使う【動画閲覧】であっても、ストレスを感じない程度の速度を実現しています。そのため普通にインターネットを使うだけであれば問題ありません。
通信の安定性に関しては、周辺に高い建物あるかどうか、窓からの距離などによって大きく変わってきます。
都心部などの強い電波が受信できそうな場所以外は、UQ WiMAXの「15日間の無料お試し期間」などを活用して実際の電波状況を確認してから契約することをオススメします。
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WiMAX各社が公表しているエリアマップを下記のリンクから確認してから、契約するかどうか決めましょう。
- So-net WiMAXのサービス提供エリアマップ
- カシモ WiMAXのサービス提供エリアマップ
- UQ WiMAXのサービス提供エリアマップ
- Broad WiMAXのサービス提供エリアマップ
- GMOとくとくbb WiMAXのサービス提供エリアマップ
速度制限の存在
WiMAXはスマホと同じように、一定量の通信量を使い切ってしまうと速度制限が発生します。
速度制限になると通信速度が普段の1/100程度になってしまうので、ページの表示速度が遅くなりストレスを感じるようになります。
WiMAXには基本的に「7GBプラン」と「無制限プラン」があります。
通信制限を受ける条件
- 7GBプラン:月の通信量が7GBを超えたとき
- 無制限プラン:直近3日間の通信量が10GBを超えたとき
月の通信量に制限がない無制限プランでも、3日間で10GBを超える通信量を使ってしまうと通信制限にかかってしまいます。
この通信制限という制度は、固定回線にはないものなので、WiMAXの大きなデメリットと言えます。
ただし2時間の映画でも0.6~2.0GBと言われています。目安として1日2時間の映画を3日連続3〜5本観ると通信制限に到達してしまいます。
こんな人はWiMAXがおすすめ!
WiMAXのメリットとデメリットをご紹介してきました。
下記のような人にはWiMAXがオススメできます。
- 自宅・外出先で容量気にせず使いたい
- スマホ代を安く抑えたい
- 引っ越しや出張が多い
- とにかくすぐに使いたい
- 工事の人を部屋に入れるのが怖い
自宅でも外出先でも容量を気にせずどんどん使いたい!そんな方にWiMAXの利用がおすすめです。

自宅利用との兼用にすることで大幅に費用を抑えられます。さらに外出先でも使えるようになるのでメリットたくさんですね。
また引っ越しの関係ですぐにネット回線を利用したい人、固定回線の工事で業者の人を自宅に入れたくない人にもおすすめです。

こんな人は固定回線のほうがおすすめ!
WiMAXは固定回線に比べて速度と安定性に劣るので、固定回線を選んだほうが良い人もいます。
- 通信速度が爆速じゃないと困る
- 通信が途切れると困る
- オンラインゲームをやる
- 速度制限は絶対にイヤ!
ユーチューバーなどの動画作成を仕事にしている人は、通信速度が速い固定回線にしましょう。
動画は非常にデータサイズが大きいので、YouTubeへの動画アップロードにかかる時間が長くなってしまいます。逆に言いますと、動画のアップロードをしない人はWiMAXの通信速度で全く問題ありません。
生放送などのオンライン配信で生計を立てている人も固定回線がオススメです。生放送中にインターネット接続が途切れてしまうと視聴者への不満につながってしまいます。
またオンラインゲームを真剣にやっている人は、1ミリ秒(0.1秒)のロスが命取りなので、通信速度と安定性に優れる固定回線を選びましょう。
本気で勝ちに行くならば、世界最速の光回線であるNURO光の「NURO光10Gbpsサービス」がオススメです。通常の光回線の最大通信速度が2Gbps程度ですが、「NURO光10Gbpsサービス」は5倍の10Gbpsを誇ります。
またWiMAXには月間の使用量に関してはギガ放題プランを選べば容量制限はありませんが、「3日間で10GBの通信制限」がどのプロバイダにも存在します。
一時的にも大容量通信を長時間行う可能性がある場合は固定回線が必要です。
WiMAXと固定回線とスマホを上手に使いこなそう
自宅でパソコンをバリバリ使う専門的な仕事をしない人はWiMAXだけで十分ですが、常に仕事用のノートパソコンを持ち運ぶような人は、自宅では「固定回線」、外出時は「WiMAX」と使い分けるのがベストです。
固定回線とWiMAXを利用することで割引されるプロバイダもありますし、auスマートバリューmineでauスマホ代が1,000円引きになります。
WiMAX | 他の利用回線 | 割引金額 |
---|---|---|
So-net WiMAX | So-net ひかり回線 | 最大毎月200円 |
So-net WiMAX | auスマホ | 最大毎月1,000円 |
Broad WiMAX | auスマホ | 最大毎月1,000円 |
auスマートバリューmineが適用されると毎月1,000円も安くなるのでお得ですよね。auスマホユーザーはWiMAXの利用がおすすめです。
また現在スマホで7GB、50GBと大容量プランを契約している方も、WiMAXを導入することで月間1〜3GB程度で済むようになります。
スマホの通信プランを下げることで月間2,000円〜3,000円下がりますので、その下がったコストでWiMAXの導入も検討できますよね。
自宅でも外出先でもスマホでも費用を増やさずサクサクのネット環境があると、快適な日常生活を送れるようになりますよ。
各プロバイダで au スマートバリューmine が適用できるかどうか、こちらの記事で一覧表にして載せています。参考にしてみてください。
参考記事:WiMAXおすすめプロバイダ5選!実質的な月額料金とサービスで比較しよう
WiMAXと固定回線を徹底比較 まとめ
WiMAXと固定回線をいろんな角度で比較してみました。
- WiMAXでも固定回線の代わりで利用は可能
- WiMAXでスマホ代の節約になるから、スマホの通信量を減らすことでおとくになる
- 仕事でバリバリネットを使う人、オンラインゲームを本気でやっている人、動画を毎日5時間観るような人は固定回線がおすすめ
- 固定回線、WiMAX、スマホの3つを割引キャンペーンを組み合わせて利用することで快適なネットライフをエンジョイできます!
スマホを普通に使っている人ならば、開通工事の手間がかかる固定回線ではなく、速いところなら即日開通のWiMAXだけで問題ありません。
毎月のようにスマホの通信制限に引っかかっている人はスマホの通信量を増やすのではなく、新しくWiMAXを契約したほうが安上がりになる可能性も。
ただ自宅でパソコンを使った専門的な仕事をしている人や、オンラインゲームに本気で取り組んでいる人は、開通工事に時間をかけて高い月額料金を払ってでも固定回線を引いたほうがストレスの無い生活を遅れるでしょう。
WiMAX、固定回線、スマホを上手に使い分けて快適なネットライフを楽しんでくださいね。